中日新聞6月30日の夕刊13面にライブハウス浜松窓枠の記事が掲載されました。
(翌朝の朝刊にも掲載されましたが、すごく小さかったため紹介します)
若い才能育て10年
ライブハウス「浜松窓枠」
浜松市中区のライブハウス「浜松窓枠」が今月、十周年を迎えた。
「音楽の町からプロを育てたい」と上嶋常夫代表(63)が立ち上げ、若手ミュージシャンを育ててきた。
韓国の女性アーティスト「KARA」や歌手倖田來未さんに楽曲を提供しているヒップホップグループ「jam9」もここから育った。
ボーカルのギズモさん(33)は「温かいホームのような存在。一生ライブを続けてお礼をしたい」と感謝している。
(木許はるみ)
窓枠ができて2年目の2005年、
結成3年目で主に浜松駅前で路上ライブをしていたjam9に上嶋さんが「うちを使っていいよ」と声をかけた。
「一生懸命でとにかくプロになりたい気持ちが伝わってきた」と振り返る。
プロを目指していたjam9は窓枠で、あえて集客が見込めない平日のライブに挑戦した。
上嶋さんも「勢いのあるうちにやったもん勝ち」と受け入れた。
イベントを続けて知名度を上げてほしいと利用料を半額にした。
平日ライブは、客数13人からスタート。
「徐々に増えていけばいいじゃん」と上嶋さんは長い目で見守った。
窓枠でのライブと並行し路上ライブを毎日したり、
利用料を無料にしてもらい入場料をとらない特別ライブをしたりと工夫した。
プロ「jam9」を輩出
10年のメジャーデビュー前のライブには、250人が集まった。
「プロになると真剣にやっていた気持を尊重してくれた」とギズモさん。
初回のライブ時に「やらせてもらえるなら、一生やります」と交わした約束を守り、
07年の初回から今までに隔月で7年間、ライブを続けている。
上嶋さんは建材店の社長を引退し、窓枠を始めた。
その運営にとどまらず、天竜区を舞台に映画「果てぬ村のミナ」の製作や磐田市で町おこしの祭りを企画するなど活躍の幅を広げる。
ギズモさんは「やりたいことをどんどんやる少年のような上嶋さんの姿に、続ける意欲をもらっている」。
上嶋さんも「プロになる道のりを間近で見せてもらい、あきらめない気持ちを教わった。
継続した活動で窓枠ににぎわいをもたらしてくれた。次のアーティストが育っていく下地になれば」と話していた。
<スタッフKが個人的に思うこと>
jam9さんは、最初から、メンバー全員が目標をしっかり持っていた印象があります。
もちろん、大前提に良い・受け入れられやすい音楽性が大前提の話ですが、
出会った人の多くをファンにしちゃう力が群を抜いていたと思います。
これからも益々活躍をされると思いますが、
軸足を窓枠に置きつつ、時にはジャンプしつつ、それでも着地点に窓枠があればいいなぁ。
アーティストになりたい!という方だけでなく、
目標や叶えたい夢がある方にとって、jam9さんを研究することは近道かも!
ライブで彼らのアツさを感じてみてね。