言子(ことこ)だら衆

言葉に宿る妖精である言子(ことこ)。
主に方言に宿ることが多い言葉の子どもたち。
そんな言子を少しだけ紹介してみましょう。
=====================================
あんき


こちらは「あんき」さんです。

話す言葉は、あんき、としか言いませんのでよろしくね。
あんきさんが近くにいると、ただただ心がほんわかあたたまり、心地よい感情に包まれるんですよ。
あんきさんは、努力した人が大好きでいつもそばに寄り添っています。

遠州弁以外では ”安心” という意味です。
=====================================
あいさ


僕は「あいさ」だよ。

人が二人以上集まるところには、僕がいるよ。
特に男女の中には必ずいるからね。
僕を大事にすると、きっと良い事あるよ。

遠州弁以外では ”間(あいだ)” という意味だよ!
=====================================
ひずるし



やっと私の番が来ましたね。

わたしは「ひずるし」です、よろしくね。



わたしにはみんなを危険から守ったり、何かを思い出させたりする力があるんですよ。



世間では ”まぶしい” って言うね。

=====================================
かある



は~い!

皆さん、こんにちは、私は「かある」です。



私には、相手の気持ちを180°変える力があるから、

難しい商談の時には、ありがたい存在なんですよ~



ちなみに私は、遠州弁以外では ”転ぶ” って呼ばれるのかな?

=====================================
みるい



こちらは「みるい」です。
一般には、初々しいという意味です。

特に、お茶の産地で摘むには、まだちょっと早いお茶の芽のことをいいます。

どんなときでも、初心にかえってがんばろうとする人を応援するよ。

=====================================
じゅるい



わしは、「じゅるい」だぞ。



お爺さんみたいだけど、そりゃぁ見ためだけだでなぁ。

「じゅるい」っていうのは、ぬかるみのちゅうことで、

何かやるときゃぁ用心してかんといかんぞ、ってゆってるからな。

=====================================
てんこちょ



あれれ、みんな整列して、僕はどうしたら良いでしょうか?

え、自己紹介しなさいって、そうですか、分りました。

では、自己紹介させてもらいます。



僕は、「てんこちょ」と申します。

いつも一番高いところにいます。



世間では、 ”てっぺん”と言いますよろしくお願いします。

=====================================
ちんちん


やけどしちゃうくらい熱いことを言います。

大人が子供に「そのやかん、ちんちんだから気をつけて!」と、注意するときによく使います。

わたしは、いつでもがんばっている人を応援してます。

応援しているときは、夢中になっているから、顔が真っ赤かなのよ。

=====================================
ちみくる



僕の名前は、ちみくるだよ。



授業中に寝ていると、姿を現してみんなを起こすからね。

ちょっと痛いかも?



遠州弁以外では ”つねる” って言うよ。



=====================================
うちゃる



こんにちわー。

僕は「うちゃる」です。



みんなが物を大切にしないで放っておくと、僕が片付けちゃうからね~

一度片付けたらなかなか見つからないから、みんな物は大切にね!



僕は遠州弁以外では ”捨てる” っていう意味なんだよ。

=====================================
ぼう



わたしは「ぼう」と呼ばれています。



他所では“追う”ってことです。

わたしの仕事は厄を追い払うこと。

みなさんにいいことがたくさん訪れます。

=====================================
おだいさま



こちらは「おだいさま」です。
おだいさまとはお金持ちのことですが、単なる成金とはちがいます。

由緒正しいお金持ちです。

出すべきところはちゃんと出し、笑顔で毎日を過ごしていれば、

また、自分のところに還ってくるからね。

ひょうたんから、こまってことも!

=====================================