映画「果てぬ村のミナ」~中日新聞に掲載されました

映画「果てぬ村のミナ」が、中日新聞8月9日(土)夕刊11面に掲載されました。
「果てぬ村のミナ」土屋太鳳さん
水窪発!朝ドラヒロイン

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<上写真>クランクアップしたときの土屋さん(左)と石川さん=浜松市内で(原作者提供)
<下写真>神菜役の土屋さんの写真を手にヒロイン決定を祝福する映画の原作者上嶋さん=浜松市中区で

浜松市の山間部、天竜区水窪町を舞台にした映画「果てぬ村のミナ」で主演を務めた土屋太鳳さん(19)が、来春放送のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」のヒロインに選ばれた。
土屋さんを身内のように慕う水窪の住民や共演者は「わが子」の大抜てきに沸いている。
(木許はるみ)

来春放送「まれ」

映画は限界集落の山村に時を超えて生きる少女神菜(ミナ)が現われる青春ファンタジー。
土屋さんはミナを演じ、オーディションで選ばれた県内のキャストと共演した。

土屋さんはミナで夢だった初主演を果たし「一生女優として踏ん張っていく」と決意したと自身のブログに書いている。
水窪の話題は頻繁にブログに登場し、「帰りたいという気持ちになる」と、温かいもてなしを振り返っている。
2012年5月の水窪での撮影期間中に、約1ヵ月間滞在した和泉屋旅館の女将高野八千代さん(72)は朗報に「感激して涙が出た」。
高野夫妻は土屋さんに「父さん」「母さん」と呼ばれ、慕われた。

土屋さんは「二人のパワーをください」と抱擁や握手をして撮影に出掛けていた。
別れの際は「居心地が良くて帰りたくない」と泣いていたという。

高野さんは「孫よりもかわいい」と目を細める。

ロケ滞在の旅館女将「感激、涙出た」

夫と出演番組をすべて見て、「また主役をやってほしいと話していた。夢がかなった」と大喜び。

「老若男女、みんなに好かれていた」と話すのは、水窪に住む共演者平沢文江さん(48)。
土屋さんは撮影の合間に小学校の運動会で水窪音頭を踊り、自転車で町を散策して住民と触れ合った。
「ヒロインをみんな応援している。体に気を付けて頑張って」とエールを送った。

メーンキャストの石川湖太朗さん(18)=浜松市中区出身=は上京して芝居の勉強中。
プロ意識の高かった土屋さんに「また共演しようね」と言われ、上京を決めた。
今も連絡を取り合う仲で、「自分のことのように嬉しい。負けずに頑張りたい」と励みにする。

映画は大阪、名古屋などの都市部での再上映の動きも。
原作者の上嶋常夫さん(63)=同市中区=は「出版など、いろいろなオファーをもらっている」と声を弾ませる。
映画には「過疎地の村が果てないように」という願いを込めた。
平沢さんら地元住民は「地元を活性化させるチャンス」と期待している。

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