自転車初乗り教室の活動が、中日新聞6月8日朝刊13面に掲載されました。
「大人もコンプレックス解消」
「やったー 自転車乗れた」
浜松市天竜区のNPO法人「ミナの森プロジェクト」が一年前から、自転車初乗り教室を開いている。
主に幼稚園児や小学生を対象に想定して始めたが、中高年の参加もあり、6日は最年長になる44歳の女性が参加した。
30分ほどで乗れるようになり、「自転車に乗れないことがコンプレックスになっている大人もいると思う。参加してみては」と呼びかけている。
NPO代表の上嶋常夫さん(63)が、息子夫婦が苦労して孫に自転車の乗り方を教えているのを見たのをきっかけに、中区の万年橋駐車場で教室を始めた。
足が地面につく小さめの自転車で、高さ約20cmのスロープを繰り返し上り下りして少しずつペダルをこぐ。
20分~1時間で乗れるようになるという。
これまでに約200人の受講生に教えてきたが、練習場所がないことなどで、自転車に乗れなかった中高生からの申し込みもあるという。
他の参加者の目が気にならないようにと個別に教えている。
6日に参加したのは、中区の山本恭子さん(44)で小学校低学年の時、初乗りの練習中に転んでけがをしたことが苦い思い出になり、自転車から遠ざかった。
「友人たちがサイクリングを計画しても、自分が乗れないためやめたこともあった」と明かす。
中区でNPO教室、気軽に参加を
5月に東京から故郷の浜松に戻ってきたことを機に、移動に自転車を使おうと考え、インターネットで教室を調べて受講した。
約35年ぶりの乗車だったが、「低い自転車なので、すぐに足がついて怖くなかった。コツが分かって楽しかった」とすぐに克服した。
今後は日々の生活のほか、趣味の史跡巡りをしたいという。
上嶋さんは「みんな乗れた時は本当にうれしそうな顔をする。どんな世代の人も気軽に参加してほしい」と話している。(木許はるみ)
問い合わせは、ミナの森プロジェクト
電話053-415-8050(お子さん、良い子、走れGO!)まで。